+αが生む満足感(「食」編)
基本的な満足感
物や食べ物に投資した際に得られる満足感はリニアに増加するわけではなく、ゼロから始まり最低限の品質のものに投資した時に一定の満足感を得られると思う。
最低限の品質のものを手に入れた時に得られる満足感を100とした時に、これを150とか200に上げる方法や、少ない投資で満足度を上げる方法について考えてみた。
+αの満足感
牛丼の場合
吉野家の牛丼(380円)で得られる満足感を100とすると、それ以上の満足感を得られるのはチェーン店ではない食堂や高級料理店等だと思う。
牛丼に関して吉野家を上回るには下記要素のレベルアップが必要と考える。
- 肉
- 米
- つゆ
肉と米は吉野家よりも質の高い和牛やコシヒカリを使えばいいと思うが、つゆに関しては吉野家のつゆは濃いめで人が美味しく感じるようにできているので、これを大幅に上回るのは簡単じゃないと思う。
どちらかというと他の料理と同じように出汁を工夫するなどして繊細な方向に進むしかなく、これを多くの人が「美味しい」と感じるかは疑問である。
なので、手っ取り早く満足感を高めるには肉と米の質を上げればよいと思う。
例えば760円の高級牛丼があったとして、食べた時に満足感を得られるかというと微妙だと思う。
確かに美味しいかもしれないが、760円あれば安い定食が食べられるし、高級牛丼よりも定食の方が多くの種類の食材を口にでき満足感が高いのではと思う。
牛丼の「安い」というメリットを失うことが満足感が上がらない理由かもしれない。
寿司の場合
寿司は100円の回転寿司ので得られる満足感を100とする。
100以上の満足感を得られるのはスーパーの高級寿司や、回らない寿司屋の寿司がある。
スーパーの寿司については値段が安いものについては回転寿司以下ののものあるので、回転寿司の2倍(2かん200円)を想定する。
少しスーパーとは違うが「ちよだ鮨」で買う寿司はこの位の値段だけど、味は回転寿司より美味しく、満足度は高い。
この場合は値段と美味しさが比例しており、値段が倍になり、満足度が1.3倍になった感じだと思う。
回らない寿司屋については値段は5~10倍というレベルだと思うが、10倍の値段を出したら10倍美味しく感じるかといったら、違うと思う。
10倍の値段は今までに感じた事の無い美味しさや店の雰囲気、体験、サービスに対してお金を払っているんだと思う。
だから満足感は寿司そのものの味にプラスして雰囲気や体験、サービスから得られる。
この文章を書いてて気づいたが、牛丼の場合も値段が2倍でも雰囲気や体験、サービスが素晴らしければ満足度は定食より高いかもしれないと思った。
回らない寿司屋に行く場合には寿司だけではなく雰囲気や体験、サービスについても期待していると思う。
目的が「腹を満たすこと」だけではないのである。
「食べること」にフォーカスした食事の場合には、料理そのものの味が満足感の重要な要素となる。
食べる事以外の「体験」にもフォーカスした食事の場合には食事以外の事が満足感の重要な要素となる。
まとめ
何となく文章を書きながら自分の頭の中を整理していたが、食べ物に関しては、味そのものよりも「体験」が満足感に対するキーファクターなんじゃないかと思う。
だから、「新しい」体験や「質の高い」体験に対してお金を払う事で投資に対する費用対効果は高くなると思う。
でも単にいいお店に行くだけじゃつまらない。
例えばコンビニでものすごく美味しい食べ物を発見したら満足度は高くなると思うし、すごく高いお店で少しだけいい体験をしても満足度は高くない。
そこは無意識に投資するのではなく、「体験」を意識しながら投資を続ける事で経験を積んで自分にとってのベストな投資先がわかるようになると思う。
食べ物について投資の方向性はわかってきたが、具体的に何に投資すれば満足度が高くなるのか自分でもわかっていない。
日本で食べたことが無いものというのはこの年まで生きると少なく、食べたことが無いものを食べる事によって得られる「体験」はあまり期待できない。
食べ物に関しては今まで行ったことのない店(それもチェーン店とかではなく、少し高級な店)に行く事で新しい体験ができるんじゃないかと思う。
後はスーパーで買うような食べ物も少し質を上げる事で満足度が上がるのではと思う。
まずは下記を試して満足度について考えてみる事にする。
- 上質な食べ物、酒を買う
- 少し良い店に入ってみる