仮想通貨と社会インフラ

ここ最近、bitcoinのような仮想通貨が流行っている。
何百倍になっただとか、1日で何十%も下落したとかいうニュースで賑わっている。
最初はFXと同類の投機対象だと思っていたので、傍から見ててを出さずにいたが、最近は少し考えが変わってきた。

仮想通貨は実態(紙幣やコイン)が存在しない「仮想」の通貨だと思うが、まだ「通貨」としての役割を十分に果たしているとは言えないと思う。
使える場所が限られていたり、手数料や決済スピードの問題もある。

じゃあ、なんでこんなに盛り上がっているんだろう?
そして仮想通貨はどこに向かうんだろう?

仮想通貨と社会インフラ

イケダハヤト氏はFacebookやTwitterのようなインフラになるとコメントしている。
FacebookやTwitterはいまや立派な社会インフラだと思うし、これらのように仮想通貨も社会インフラになるのだろうか。

じゃあ、社会インフラになるとしたら、社会に対してどのような意味を持つのだろうか?FacebookやTwitterは人と人とをつなぐインフラとして機能している。
人と人とがつながる事によって人を幸せにしたり、時にはメディアの役割も担っていると思う。
仮想通貨がこのように社会に対して何らかの役割を果たして、役立つのであれば社会インフラになれると思う。

仮想通貨が社会インフラになるとしたら、やはりそれは「通貨」としての役割を果たせるようになる場合だと思う。

通過としての役割を果たさない仮想通貨が買われている現状は「株」を買っているのと似ている。
特にアルトコインについてはベンチャー企業を買うようなもので、将来的に「通貨」としての役割を果たすことを期待されて買われているんだと思う。
(将来性というよりは投機目的で買われているのが現状だとは思うが)

電子マネーとポイント

「通貨」としての役割を考えた時には電子マネーや各企業のポイントで起きているような事が将来的には起こると予想している。
日本における電子マネーはSuica、Edy、nanaco等のいくつかのメジャーな銘柄で占められている。
使い勝手はそう変わらないし、今ではほとんどの店でほとんどの電子マネーが使える。
これから新しい電子マネーを普及させようとしたら使える場所を整備するのにかなりの投資や戦略が必要となるため、参入障壁はかなり高い。
電子マネーについては国内に閉じた社会インフラとして機能している。
ただ、非接触型ICカードの利用を前提としているため、インターネット上での決済では使えないという課題がある。
インターネット決済ではクレジットカードがあるので、棲み分けできていのかもしれない。

各企業のポイントに至ってはTポイントが一歩リードしている感じはあるが、どれも電子マネーほどの利便性はない。
ポイントについては各企業が顧客を囲い込むためのサービスの一つとしてこれからも使われ続けると思うが、社会インフラとなる事はないように思う。

仮想通貨に投資すべき?

「実態が何もない仮想通貨が買われる理由がわからない」という人は多くいる。
確かにその通りだ。
実態も無く、何も生み出さない仮想なものに何の価値があるというのだろうか。

自分の考えを整理してみた。
投資する/しない、の判断は下記設問の答えによると思う。
社会インフラになるか?

これから先を予想した時に現在のようにドルが永続的に基準通貨であるという未来よりも、仮想通貨が基準通貨になるという未来の方が現実性があるのではないかと思う。
ただ、急激に変わるのではなく少しずつ変わっていくと思う。
現金しか存在しなかった世界に電子マネーが普及して、いつの間にか生活必需品になったように。

社会インフラに組み込まれる仮想通貨は一つではないと思うが、今乱立している通過全てが生き残るわけはなく、生き残るのは2~3個、多くても5個なんじゃないかと思う。
SNSの世界でも昔はミクシーやGREE等もあったが、現在生き残っていると言えるのはFacebook、Twitter、Instagram、Youtubeあたりしかないと思う。

生き残る条件は自分にはわからない(わかってれば大儲けできるよね)。
決して技術的優位な通貨が生き残るわけではなく、政治力や流行を見極める力、等の要素が複雑に絡まりあって生存競争が行われる。

色々考えてみたが結局は「通貨としての機能を果たすようになるか?」の答えが投資すべきかを決める基準になると思う。

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