仮想通貨と仮想世界

何年か前に「セカンドライフ」という仮想世界が流行った。
その当時はセカンドライフの中にバーチャルな土地を買ったり、企業がバーチャルな店舗を構えたりして、盛り上がったのを覚えている。

あの当時はこれからどんどん流行ると思われ、投資も進んでいたんじゃないかと思う。
でも、今はどうだろう。
「セカンドライフ」なんて「定年後の楽しみ」位にしか思われないし、そんな仮想世界があった事を覚えている人も少ないんじゃないかと思う。
なぜ仮想世界が廃れてしまったのかはわからないが、あの当時に自分が感じた事は「何でこれが流行るの?」であり仮想世界のメリットが理解できなかった。

そして今、同じ「仮想」が付く「仮想通貨」が大流行している。
各国が法規制をかける位、流行している。
最初はセカンドライフと同様に「流行」だと思っていた。
ただのバブルであり、FXと同様に投機の手段だと思ってもいた。

しかし、同じ「仮想」でも仮想通貨の方は一過性のものではなく、今後も拡大を続けるのではないかと思えてきた。
その理由としては、仮想通貨を使う事によるメリットがあるからである。
基準通貨としてドルが今まで使われてきたが、アメリカ自体の衰退(十分まだ強いが)により基準通貨が基準としての役割を果たさなくなる可能性がある。
その際にユーロや元では基準通貨の役割を果たさないし、国の繁栄や衰退によって基準であったり基準でなくなったりするのであれば、基準通貨としての役割は不十分である。

次に、決済手段として仮想通貨は多くの人にメリットがある。
即時性に関してはまだ改善の余地があるが、P2Pの決済で安い手数料で決済が可能な手段としての未来があるんじゃないかと思う。

ただ、現在は投機目的で仮想通貨を購入する人が多く、価格の変動が大きい。
この状態では決済手段としては使いにくい。
長期的に価格が安定するようであればこれからも仮想通貨の需要は伸びて、決済手段としてメジャーなものとなるのではないかと思う。
税金や取引に関する各国の法律が整備されれば、この流れはさらに加速されると思う。

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